2021.6.14
小説8050
8050問題、大きな社会問題になっていますね。
8050問題を簡単に説明すると、社会に出ずに引きこもりなり、
その子が50歳になって80歳の親の収入で生活をしている。
そんな家庭のことです。そんな家庭が日本には100万世帯ぐらいあるから驚きです。
子供が引きこもりになる理由は千差万別だと思いますが、私はイジメが原因で学校嫌いになり
中退してその後引きこもりになるケースが一番多いのではないかと想像していましたが、
そうでもないようです。昨日たまたまテレビで引きこもりになる原因を放送していましたが、
それによると引きこもりになるケースは1%とのことでその少なさに驚きました。
話は変わりますが、林真理子さんの小説『8050』が最近出版されましたので、早速買って読みました。
結構な大作なんですが面白くて二日で読んでしまいました。
あらすじ有名私立進学校に進学した少年が、中二の時のイジメが原因で不登校になり
その後7年間引き籠っていて20歳の青年が主人公の小説です。
このままでは、息子の将来がない・・・・と心配した両親が色々手を尽くして彼を
立ち直らせようと努力するわけですが、どんな方法もいまくいきません。
ある時彼の引きこもりの原因がイジメだったことが判明し、そのイジメた少年を
裁判に訴えることで彼らに復讐することで彼が再生するという、そんなあらすじです。
林真理子さんがこれほど想像力に優れた小説家だとは思っていませんでした。
是非一読されることをお勧めします。
最近の、芥川賞や直木賞より遥かに優れた小説だと思います。直木賞の中には
たまに優れた(私にあう)小説に出会うことがありますが、芥川賞の最近のつまらない小説、
10ページ以上読んだことがありません。なんであんなつまらない小説が芥川賞を受賞するの?
不思議でなりません。選考委員の能力が低いのでは?と私は勝手に想像していましたが、
林さんも芥川賞か直木賞かどちらかの選考委員のはずです。
であるならば、選考委員の能力が低いのではなく私の読解力が低いのでしょう。
元に戻って、このブログを呼んだ方で8050問題に関心のある方、少し高価な本なので(税抜き1800円)
よろしければお貸ししますのでお気軽にお電話ください。
私としてはあんな素晴らしい小説を一人でも多く読んでもらいたいと心より思っています。